活動情報

東日本大震災の被災地を会長が視察

date:2011/05/10

東北地方太平洋沖地震及びその後に発生した大津波と余震等により被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げますとともに、皆様方のご健康と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

東日本大震災の被災地 会長視察 2011.05.10日本建設組合連合では、この度の大震災により被災された方々及び当該組合に対する救援活動の一環として義援金を送ることを決定し、全国の加盟組合に窓口での募金を呼び掛け、また現地視察に先立ち、長引く避難所生活で体力が弱り、拡大が懸念されたインフルエンザ対策と一面の瓦礫と埃の中で作業する加盟組合員のために、支援物資としてマスク及び消毒液等を送りました。

大震災で特に甚大なる人的・物的被害が発生した東北三県の被災地を馬場章年会長(東日本大震災災害対策本部長)が視察することを決定し、5月10日(火)〜11日(水)、事務局を伴い現地に赴かれました。

当日は、漸く復旧した東北新幹線に乗車して、早朝の内に東京駅を出発し、盛岡市内にある建設連合・岩手県建設組合の事務所にて、黒島博人理事長及び鈴木宏国保組合理事と合流、盛岡駅前で借りたレンタカーに乗車して、一路鈴木理事の出身地でもある宮古市を目指しました。現地のガソリンを極力消費しないよう諸事情を考慮して、燃費効率の良いプリウスを使って移動しました。

岩手 2011.05.10三陸海岸に位置する宮古市の田老地区は、リアス式海岸の湾奥に位置し、幾度となく津波の被害を受けているために、万里の長城とも称される総延長2.5kmにも及ぶ高さ10mの防潮堤を築くなど、津波に強い町づくりを進めていました。

途中の国道で行き交う救援活動を行う自衛隊の車両と大型ダンプの隊列に、被災地の緊迫感を間近に実感しつつ現地に向かいました。テレビ放映等で津波による壊滅的な被害状況が報道されましたが、まさに悲惨な光景があたり一面に広がっており、海岸沿いの狭い地域に密集した家々が瓦礫と化し、地震で大きく曲がった鉄骨が剥き出しとなった建物が、ポツンとその異様さを漂わせていました。馬場会長を始めとして、改めてその悲惨さに愕然とし、全員言葉を失ってしまう無残な情景の中、ひたすら犠牲者に手を合わさざるを得ませんでした。

鈴木理事の幼馴染が2人、地元の田老地区の消防署に勤めておられましたが、震災発生後に防潮堤の水門を閉めに海岸に向かい、そのまま帰らぬ人となったとの説明があり、只々ご冥福をお祈りしました。その水門の手前には、打ち上げられた漁船が壊れた船体を横たえており、被災地の喘ぎと阿鼻叫喚とが現地を渦巻いていました。
一旦、盛岡市に戻り、黒島理事長と仕事を休んで案内に駆けつけてくれた鈴木理事に別れを告げ、馬場会長はその日の夜の内に仙台市に入られました。11日は、朝から建設連合・宮城県建設組合の事務所で、黒島一生理事長と職員の方々を激励し、特に津波被害が甚大であった仙台空港のある名取市周辺の被災地を視察しました。

宮城県は、主要都市である仙台市内が震災と大津波により激甚災害を蒙っており、所属組合員の方々の被害も大きく、組合員の奥様が津波で亡くなられ、住居の全半壊の件数も多数報告されております。

宮城 2011.05.10海に面した名取市の被災地に足を踏み入れると、見渡す限りの瓦礫となった家屋の残骸と廃墟と化した市街地の惨状に、またも茫然自失とするばかり。九死に一生を得たものの壊滅的打撃を受けた被災者の方々の生活の苛烈さを推量すると、不安と動揺の中で、心身の状態は極限に達しているように思われます。

一面に散乱する瓦礫の中で、懸命に復旧に取り組む多くの建設労働者とおそらく自分の住居があったであろう場所で片付けをしている被災した地元の年老いた住人。馬場会長や黒島理事長の心底では、一日も早い復興と現地の安息を祈らざるを得ない心境が傍目にも判る―――現地の惨状に手を合わせ、次の視察地である郡山市へと向かいました。

福島県は、東京電力福島第一原子力発電所の周辺地域では、炉心溶融による放射性物質の飛散により退避指示が出されており、震災と津波に加えて原発事故と風評被害により、深刻な多重災害に苦しんでいます。
黒島理事長とともに建設連合・福島県建設組合の事務所を訪問した馬場会長は、所属組合員の被災状況の把握に努める現地職員の方々を激励。原発の放射能汚染に苦悩する福島の現状と組合員世帯からの罹災証明の提出状況の説明に熱心に耳を傾けておられました。

翌日、日本建設組合連合本部会議室において開催が予定されている社会保障委員会と総務・組織対策委員会、財政運用協議会に出席するために、現地を後にしましたが、会長を始めとして、この度の大震災で多大な打撃を受けた被災地の早期復興を心からお祈り申し上げますとともに被災地域の加盟組合及び組合員の支援に尽力して参ります。

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